こんにちは。
抗老長寿研究家のこづちです(^^)
帰省旅行シリーズ第五回目、みんなで祖母のいるところへ向かいました。
【旅のスケジュール】
5. 祖母に会う
8. 渦の道で、鳴門大橋を眺める。
祖母の部屋に入ると、テレビの前に祖父の遺影が飾られていました。
「最近、お父さん、どないしとるんやろ。ちっとも来てくれへんのやで。」と、祖母は愚痴をこぼしているらしいです。
祖父は10年前に既に亡くなっていることを忘れてしまっているようです。
孫の手が転がっていました。
私の妹が、ずいぶん前にプレゼントしたそうです。
伯母が洗濯物を取り込んだり、ゴミをまとめたり、祖母の部屋を掃除しました。
約10年ぶりに会った祖母は元気そうでした。
祖父が亡くなった後、認知症になってしまいました。
私の父(祖母の息子)を見て、「あんた、遠くから来てくれる人やろ」
私の母(祖母の息子の嫁)に、「ああ、あんた、でっかい人やろ」
母が最も気にしていることですが、祖母には背が大きいというイメージが強いらしい。
私(祖母の孫)を見て、「あ、あんた、知っとるで。赤ちゃんだった人やろ」
・・・何年前(笑)???
子ども達(祖母の曾孫)を見て、「あんたら、知らんわ」
子ども達は今日が初対面なので、知らないのは当たり前なんです(笑)
4世代で集まって、記念写真を撮りました。
祖母は「もう名前は出てこない人たちだけど、私に会いに来てくれた」ということは理解したようで、とても嬉しそうでした。
短い時間でしたが、その瞬間だけでも喜んでもらえたのなら、それで良かったと思っています。
後から聞いた話ですが、私達が去った後、「誰だったんやろ?」という感じだったらしいです。
認知症になると、最近のことはあまり覚えていないけど、昔のことはよく覚えているそうです。
繰り返し話すのは、祖母が外で仕事していた頃に、通勤経路で通っていた道での思い出話だそうです。
多分、祖母の人生の中で一番活き活きとして、楽しく、自信があった時なのでしょう。
私も出産のために休職して、収入が途絶えたことがありました。
自分の収入もなくなって、だんだんと自尊心がなくなっていくのを感じました。
その時に住んでいたところは生まれ育ったところではなく、今までご縁が全くないところでした。
つまり、休職するまでは家と会社との往復だけで、家の周辺には家族も友達もなく、ご近所づきあいも全くありませんでした。
隣に住んでいる人の顔を知らないくらい。
住んでいるところは、会社から遠かったので、会社の人に会うことは全くありませんでした。
当時、私の部署では私が出産且つ産休を取得する社員第一号だったので、先輩社員から経験を聞くこともできませんでした。
休職した日を境に会社とのつながりはプッツンと糸が切れたようになくなりました。
産休中は幸せな日々を想像される方も多いかもしれません。
子どもにめぐり会え、24時間世話をした日々は本当に幸せで、それはそれは輝かしいものでした。
神様に感謝しています。
その一方で「社会とのつながりがなくなり、ずっと家にこもっていて、日中誰とも話すことがない」という孤独感に悩まされ、心の闇をも抱えていた日々でもありました。
光あれば陰あり。
どういう巡り合わせかは詳しくは知りませんが、ある時、大手証券会社の厳しい選抜に合格して勤務し始めたそうです。
祖母は高等女学校卒業後、18歳で結婚・出産し、全部で4人の子供を出産したので、それまでは自分で働いて稼ぐという経験がなかったのです。
その頃、女性が外で仕事を持ち、活躍するという時代ではありませんでした。
初めて会社勤めして、自分で働いて、自分で収入を得ることができたという経験は、祖母にとっては大きな自信に高くなったのでしょう。
通勤で通った道が光輝かしい思い出というのも、よく分かりました。
例えるなら、きっと闇の中から光の中へ脱出したような気持ちだったのではないかと想像しています。
私自身が人生の中で光と闇を知り、それらの思い出と重ね合わせ、女性が経済的に自立することは社会全体にとっても自分自身にとっても大切なことだと思いました。
また祖母の気持ちが分かるようになった私も、人生経験を重ねて成長してきたんだなと思いました。
次回は、「6. 明石海峡大橋を渡り、淡路島を縦断する」です。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました(^^)
投稿者プロフィール
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東京で働く会社員。時間術、自分ビジネス構築術、逆算手帳、ブログ術、健康、美容、読書、育児などについて情報発信することで、ワクワクする夢を叶えるコツや習慣を研究しています。
ストレングスファインダー:最上志向/目標志向/ポジティブ/個別化/着想
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